フジは藤棚で楽しむ!育て方のポイントと特徴
【更新日】2022.01.10.
特性
春、甘い香りとともに長い花房が風になびくさまは、優雅で魅力的。日本では昔から藤棚で親しまれてきた。花色は豊富で、園芸品種も多数ある。つるはものに巻きついて伸び、巻き方に右巻きと左巻きがある。
ツル性落葉木本。花期4~7月。草丈10m。
葉は互生、羽状複葉で長さ20~30cm。
花は蝶形花で、花序の長さは20cm~1mにもなる。花は長い房になって垂れ下がり、基部の方から咲き始める。
実は豆果で、暗褐色に熟す。
花言葉
陶酔する恋
英名
Wisteria
埼玉県の「青葉園」は、「藤棚」で有名
埼玉県の「青葉園」は有名です。埼玉県指定天然記念物「青葉園の藤」で、樹令約700年野田フジと呼ばれ、花穂は1.5mの長さになります。見頃は毎年5月上旬前後です。
藤棚とは?
和風は藤棚、洋風はパーゴラ
庭の設備としてはポピュラーな存在です。古来、フジの花を観賞するために丸太と竹で作ったもので、洋風の庭には同じような目的で作られるパーゴラがあります。
日本家屋では、テラスや縁側の上に日よけの目的で作られました。フジだけでなく、ブドウ、つるバラ、キウイなどをからませます。昔から日よけ棚によく使われてきた植物にヒョウタン、ヘチマがありますが、アケビ、クレマチスも面白いです。
藤棚の作り方のポイント
藤棚を作る時のポイントは、背を高めにすることです。地面や石敷きの仕上がりから2.5mくらいにしておくと、何を植えても頭上に余裕が出ます。材質は、最近ではヒノキや栗の丸太のほかに、柱はアルミ製品を使うことが多いです。竹は真竹の中くらいの太さのものを使い、間隔は30~35cmくらいにしてシュロ縄で結びます。
工事で注意する点は、丸太と丸太の接点を削って、仕口を安定させることです。竹は末口、元口を交互にし、かすがいを使うなど、細かい点を注意して、頑丈な棚づくりをしてください。
分類
マメ科フジ属 ヤマフジ(W.brachybotrys)、フジ(W.floribunda)など。
原産地
北アメリカ、東アジアの温帯に10種
用途
庭園
育て方・栽培のポイント
日当たりのよい場所で育てることが大事である。
植付け・移植
12~3月が適期。成木の移植は難しい。
剪定・剪枝
フジはつるを伸ばしながら枝葉をふやしていく。放任するとつるを伸ばすだけで、花は咲かない。花をたくさん咲かせるには、つるを切り戻して側芽をふやすことが必要。花芽は新梢に6月頃からつくられる。剪定は年に2回、花後の夏と落葉期の冬に行う。突然花が咲かなくなったら、根切りや幹に傷をつけるとよい。
- 夏の剪定:春から伸びたつるの先端を軽く切りつめる。強く切ると、またツルが伸びて花が咲かない。さらに不要な枝も整理して、樹幹内部の日照と通風をよくしてやる。地際からひこばえが発生するので、見つけ次第切り取る。
- 冬の剪定:、伸びて乱れたつるや不要になった枝、込み枝などを整理する。この時期は花芽と葉芽が確認できるので、花芽を残しながら剪定する。
ふやし方
挿し木、接ぎ木でふやす。挿し木は6~7月、つぎ木は2~3月に行う。
肥料
1~2月中旬に、油かす骨粉などの有機肥料を施す。また、8~9月中旬に化成肥料を施す。
病害虫
カミキリムシの幼虫、ハマキムシ、こぶ病が発生する。
藤棚はきれい!
藤棚をつくり管理すると、花房が垂れ下がり、非常に綺麗に観賞することができる。
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