更新日:2015.06.03.
緑のカーテンとは、ツル性の植物(ゴーヤ、アサガオなど)でつくる自然のカーテンのことです。夏の強い日差しを和らげ、地球温暖化の防止にも役立ち、実がなる植物を選べば、食す楽しみもあります。
南や西向きの窓などの前にツル性の植物で作ります。誰にでも簡単にでき、効果が抜群なので、ぜひ試してみましょう。
蒸散作用により周囲の気温が下がります。また、建築物や道路などの蓄熱を抑えることで、ヒートアイランド現象を緩和します。
緑のカーテンにより夏の強い日差しを和らげることで、室温の上昇が抑えられ、冷房の使用が減って電気代の節約につながり、省エネルギーにつながります。
緑のカーテンがきっかけになり、地域の人との出会いの場が生まれ話が弾みます。
緑のカーテンで身近な緑が増え、景観が良くなります。また、緑が豊かな街並は、心を癒してくれます。
ゴーヤを使った「緑のカーテン」の育て方を紹介します。
ゴーヤの種、プランター、用土と底石、肥料、ネット、支柱、スコップ、ジョウロなど
種のとがっている部分を爪切りで切ります。水に浸したガーゼなどの上に2、3日置いて根を出させます。
西日の当たる窓や壁の付近にプランターを置きます。プランターの底が見えないくらいに底石を敷きます。用土はたっぷり入れ、培養土の利用をオススメします。
種の間隔は、40~90cmくらいを目安とします。(長さ65cmのプランターに2つが目安)種は白い根を下にして、種を2つ分くらいの深さに植えます。土が乾いたら水をたっぷり上げてください。2、3週間程度で発芽します。※4月中旬以降が種まき適した時期です。温度が低い場合は、プランターをゴミ袋でくるんで保温します。
ツルが伸び始めたらネットを張ってツルを誘引します。ネットは風で飛ばされないように固定します。さらにツルが伸びてきたら、ひもなどで留めながら重ならないように形を整えます。50cmくらいの高さまで伸びたら(または、本葉が5、6枚ついたら)親づるを切って、子づるを4、5本の伸ばすと横に広がります。
実がつき始めたら、油かすなどの肥料を与えます。2週間に1回くらい追肥します。害虫が発生したら早めに取り除くか、唐辛子エキスなどをスプレーします。
6月から7月にかけて、葉がよく茂った緑のカーテンが完成します。8月に入ると次々に実がなりますので、緑色のうちに収穫しましょう。種は乾燥させてから汚れを軽くこすって落とします。密閉容器に入れて冷蔵庫で保管すると、来年も緑のカーテンが楽しめます。
ゴーヤ、アサガオ、ヘチマ、フウセンカズラ、ヒョウタン、ツルムラサキなどのツル性の植物が適しています。
ゴーヤは気温が25℃以上の日が続かないと芽が出ません。また、種の外皮が厚いので、とがっている部分を爪切りなどで切り、水に浸してから植えると芽が出やすくなります。
建物の南側に設置する場合は、斜めに張ると日陰になる場所が広くなります。また、東や西側に設置する場合は、垂直に張ると良いとされています。
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。(プランターの場合は、底から水が流れ出るまで)真夏は日中を避け、早朝の比較的涼しい時に水を与えるようにしましょう。
【作成日:2012年7月1日】