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リン酸はなぜ土に固定されやすいのか?日本の土壌の特異な性質

なぜリン酸は固定されやすいのか?

リン酸肥料を土壌に施すと一部は植物に利用可能な形で残りますが、大部分は土壌中の鉄、アルミニウム、粘土と結合して植物が利用しにくい不溶性のリン酸に変化してしまいます。

植物が利用できるリン酸は、3~15%しかなく、窒素やカリウムの利用率に比べて極めて低いです。リン酸を不可給態化する固定力は、鉄、アルミニウムの多い火山灰土壌が最も強く、沖積土壌では弱いです。酸性になるほど強くなります。

リン酸吸収係数とは?

土壌に一定量のリン酸溶液を加えたときに、土100gに吸収されたリン酸(P)をmg単位であらわしたものを「リン酸吸収係数」といます。この係数が大きい土では、リン酸が土壌中の鉄やアルミニウムと結合して水に不溶性のものになっていることが多いです。

火山灰土壌ではリン酸吸収係数が2000以上あることもあります。つまり、日本の土壌は酸性に強く、リン酸が効きにくい性質を持っています。


日本の土壌では自然農業は成立しない!

日本の土壌の大部分を占める火山灰土壌(黒ボク土)では、リン酸吸収係数が大きいため、大量のリン酸肥料を与えないと作物はつくれません。そのため、土壌改良資材(土づくり資材)としてリン酸はすでに多量に畑や田に与えられています。つまり自然の土では作物を育てることができないということになります。


リン酸についての誤った認識!

日本は農業の発達のため、すでに多量のリン酸が与えられ、火山灰土壌によるリン酸の効かない土からリン酸の効く土へと変化してきました。しかし、農家や消費者はその認識がないため、いまだにリン酸を多量に加えています。


リン酸肥料の原料の枯渇!

リン酸肥料の原料の枯渇。ナウルのグアノ採掘跡地。
ナウルのグアノ採掘跡地の様子

リン酸肥料の原料のひとつにグアノがあります。離島の珊瑚礁に、海鳥の死骸・糞・エサの魚・卵の殻などが長期間(数千年?数万年)堆積して化石化したもので、主要な産地は南米(チリ、ペルー、エクアドル)やオセアニア諸国(ナウル等)です。

グアノはリン鉱石が発見されるまで、最も主要なリン資源であったのですが、大量に存在するものではないため、かつての採掘地の多くはすでに掘り尽くされ、枯渇してきています。大切な資源なので、大事に利用することが大事です。

【作成日:2010年4月15日】


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