真夏の暑い盛りに涼しげな花を咲かせる。花弁がクレープのように縮れているため、英名はクレープ・ミルトルという。幹の皮がはがれやすく、幹肌がつるつるしているのも特徴で、和名の由来にもなっている。花色は白、桃、紅、紫など。
花期が長く、50日間ぐらい次々と咲き続ける。コンテナに適した低木品種から、緑陰をつくってくれる高木品種まで多彩
春に萌芽した新芽の枝先に花芽が分化し、夏に開花する。そのため、剪定は落葉期に行う。サルスベリの枝は、弓なりに湾曲しながら横広がりに伸びていくので、木が大きくなると樹冠がちょうどよい日陰をつくってくれるようになる。
広い庭では枝が伸びた自然樹形になるように剪定するのがよい。狭い庭で大きく枝を伸ばせない場合は、落葉期間中に毎年、同じ位置まで枝を切り戻す。切り戻す位置がこぶのように見苦しくなるので、ときどき切り戻す位置を変えるようにする。
なお、直径5cm以上の太い枝を切り下げるような強い剪定をした場合は、萌芽した芽が徒長枝になって1m以上長く伸びることがある。そのような徒長枝には花が咲かないので、次の年は剪定は軽めに行う。
3月から4月または10月から11月が適期。日当たりと水はけのよい場所を選んで植えつける。開花期にポット植えの苗木が市販されているので、花を見て植えつけることもできる。植えつけ後の水やりを忘れないようにする。
庭植えはほとんど必要ないが、鉢植えは乾かさないように気をつける。
寒肥は油かすと骨粉を施す。鉢植えの場合はさらに追肥として5月と8月下旬から9月に緩効性化成肥料を施す。
挿し木でふやす。2月から3月に前年枝をさすほか、夏に伸びた枝を使って緑枝ざしもできる。
葉やつぼみに白い粉がついたようなうどんこ病がよく発生する。周囲の木を剪定して日当たり、風通しをよくしたり、落ち葉を丹念にかき集めて焼却することによって発生を少なくすることもできる。薬剤ではキノキサリン3000倍液、ベノミル剤2000倍液を発生初期から1ヶ月に2回程度の割合で散布する。カイガラムシの分泌液の上にすす病が発生すると葉や枝が黒く変色するので、落葉期間中にマシン油乳剤30倍液を散布して防除するとよい。