ドングリの木。カシは種類が多いが、一般家庭で生垣などに利用されるシラカシやアラカシ、アカガシなど。特にシラカシは強健で、耐寒性が強く、刈り込みに耐えるのでよく利用される。4~5月に尾状の雄花序が下がり、堅果(ドングリ)はその年の秋に稔る。
明確な幹と大きな樹冠を持った高木となるため、目的の高さに達したら芯を止めて樹高を抑制する。また、横枝も切り詰めて伸張を抑制する。頂眼から新しい枝葉が5~7本、あるいはそれ以上萌芽するので、定期的に枝抜きと刈り込みによる剪定が必要である。生垣の場合には、やや強めに剪定して側芽の萌芽を促す。
太い幹を途中で切り詰めて短い枝に枝葉をつけて刈り込んだずんどうや幹ものとして仕立てる。幹が細いときから芯を詰めて枝を短くした棒ガシ仕立てやこれの株立ち仕立てなどもある。
実生垣は、庭園の境栽に適する。防風や緑陰を目的とする高垣は、高木を用いてあらかじめ前後方向の太い枝を剪定して横広がりの樹形に調整し、樹冠を貫通するように竹垣を設け、これに枝を誘引して壁状に仕立てる。
露地栽培の苗木の植えつけ適期は5月頃で、期間が限られているが、コンテナ栽培の苗木はいつでも植えられる。大きめの植え穴の底に元肥として鶏糞3と堆肥7ぐらいの割合で入れ、間土した上に植えつける。高さ1.5m、太さ3cm以上の苗には支柱を立てる。
庭植えは必要ない。鉢植えは乾かさない。
枝葉の伸長や葉が黄色を帯びてきたら油かすと化成肥料を等量混合して、根元から50cm程度離れたところにスコップ1杯程度ずつ4~5ヵ所に分けて埋め込む。
実生でふやす。タネは乾燥すると発芽率が著しく低下するので、秋のとりまきが好ましい。春まきの場合には、翌春3月中旬頃まで湿った砂に貯蔵しておく。
風通し、日当たりが悪くなるとアブラムシ、カイガラムシの発生と関連の深いすす病が発生する。また、うどん粉病も発生する。害虫はDEP乳剤、エチルチオメトン乳剤、病害は銅水和剤で防除する。
カシはブナ科の主にコナラ属の総称として用いられるが、マテバシイ(Lithocarpus)のシリブカガシもカシと呼ばれる。
材は道具、器具材、薪炭材などとして優れているため、生活の中でよく利用している種類をカシと呼んでいる。そのため地方によってカシと呼ぶものの種類が異なり、、関東地方ではシラカシ、近畿地方ではアラカシ、東北地方ではイチイガシ、和歌山や瀬戸内海沿岸ではウバメガシなどがある。