※写真はブルーベリー(Blueberry)。小さな愛らしい実は、目にも舌にもおいしい。
毎年株元から数本の新梢が伸びて株立ち状に育つ。ハイブッシュブルーベリー(V.corymbosum)とラビットアイブルーベリー(V.ashei)がある。
ハイブッシュ系は高温、乾燥に弱く、冬の低温に強いので関東地方以北に適する。ラビットアイ系は夏の高温乾燥によく耐えるが、耐寒性に劣るため、関東地方以西の暖地に適し、ハイブッシュ系より大きく育つ。いずれも酸性土壌を好む。
植え付け後2~3年は、花芽を切り取り、果実をつけさせずに株を大きくする。4~5年目になり、株に力がついてくると地際部や太い枝の途中から新梢が数本伸びてくる。6月上・中旬にこれらのうち勢いのよいものの先端を摘心して、側枝を出させると花数がふえる。冬に込み合う部分の古い枝を間引くか切り戻す。
ハイブッシュ系は枝が老化(3~4年目)すると小粒の果実になるので、切り戻しの強剪定で強い新梢を出させる。
ラビットアイ系は樹勢が強く、ハイブッシュ系の倍以上の株になり、3~4年目の枝にも大きな果実がつく。そこで、古い枝を多く残し、込み合う枝を間引くようにする。主軸枝の更新は5~6年目を目安に行う。
日当たりから半日陰まで植えつけることができるが、酸性土壌を好むので、pHを測り、アルカリ性の土壌ではピートモスなどを混ぜて土壌改良を行う。
ちなみに生育のよいpHはハイブッシュ系で4.3~4.8、ラビットアイ系は4.3~5.5.根が細く、浅根性で横に張るので乾きに弱い。植え付け後、敷きわらなどで厚さ10cmほどのマルチングをしておく。
※pHを簡単に測ることのできるリトマス試験紙が市販されている。
庭植えは晴天が続き、乾燥気味の場合は水を与える。鉢植えは生育中は水を切らさないように気をつけ、特に夏は水切れさせないように気をつける。
冬期に寒肥として油かす2、骨粉1の割合の有機質肥料を施し、3月に化成肥料(N-P-K=10-10-10)を幼木で100g、4年目以降の成木で300~500g施す。6月に追肥として硫安100gを施すと葉色がよくなり、生育も良好である。
挿し木、接ぎ木でふやす。さし木は3月に前年枝を、初夏に今年枝をさす。
初夏にコウモリガ、9月にミノガ、イラガの被害が見られる。コウモリガはMEP剤で、ミノガやイラガはアセタミプリド液剤で防除する。
ハイブッシュブルーバリーは一般に自家結実性があり、1本でも実をつける。ラビットアイブルーベリーは自家不結実性があり、他品種を植える必要がある。両系統の組み合わせでは結実しにくいので、同系統の品種を選ぶ。
【作成日:2008年11月3日】