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ツツジ  Rhododendron spp.

概要

ツツジ、シンボルツリー
  • 分 類 : 常緑、落葉低木
  • 科 名 : ツツジ科
  • 属 名 : ツツジ属
  • 原産地 : 東アジア、ヨーロッパ、北米
  • 樹 高 : 4m
  • 葉張り(樹冠の横幅) : 4m

※写真はミツバツツジ。春の住まいを華やかに彩る。

特性

 春にたくさんの小さな花が群がって咲く明るく派手な花木である。庭木あるいは鉢植えとして世界中で広く利用されている。
 丈夫で、強い刈り込みにも耐えるので街路や公園の植え込みに適している。
 日本、中国など東洋原産の常緑性ツツジと、北半球全体に自生している落葉性ツツジがある。


主な種類と品種

ツツジ、シンボルツリー

 ツツジは種類、品種が多い。ミツバツツジ(R.dilatatum)の仲間は早咲きで、薄紫色のさわやかな花を咲かせるが、花期が短い欠点があるものの落ち着いた和風の庭にはぜひ欲しい種類である。キリシマ(R.obtusum)、クルメツツジ(Kurume Azalea hybrids)は小輪であるが鮮やかな花色の花をあふれるばかりに咲かせるツツジで、小さな庭で楽しむのに適している。
 オオムラサキ(R.oomurasaki)、リュキュウツツジ(R.mucronatum)、モチツツジ(R.macrosepalum)など大型で大輪のツツジは公園など広い場所に郡植すると見栄えがする。


基本の剪定

 ツツジの仲間では、その年に伸びた枝先に夏から秋にかけて翌年の花となる花芽が分化する。したがって、夏以降に枝先を剪定すると花芽を切り落とすことになり、翌年の花つきが悪くなる。毎年花を見ようと思えば、剪定は開花直後に行い、秋には樹形を乱す徒長枝のみを剪定するのがよい。
 強い刈り込みにも耐える丈夫な性質を持っているので、花つきことを考えなければ、生育期間中いつでも好みの形に剪定ができる。
 一般にツツジは刈り込みバサミによって丸く刈り込まれることが多いが、自然な樹形を好む場合は丸刈りにせず、自然樹形を残して間引き剪定を行う。


管理のポイント

【1】植えつけ、移植

 ツツジは、水はけのよい悪い場所を嫌う。植えつける場合は水はけのよい土を盛り上げて植えるか、傾斜のある場所を選んで植えるとよい。雨水がたまるような場所では数年で根腐れを起こして枯れてしまう。酸性土を好むので、植えつける際はピートモスや腐葉土を土に2~3割混ぜてやるとよい。
 常緑性ツツジの植えつけの適期は2月から4月と9月から10月である。
 落葉性ツツジは落葉期間中が植えつけの適期となる。日当たりが悪いと花つきが少なくなるので、周囲の高木の枝は時々剪定して、十分に日光が当たるようにしてやる。


【2】花後の管理

 タネに養分を取られ、木が弱るのを防ぐ目的で行う花がら摘みもツツジの手入れでは大事な作業である。ただし二重咲き、八重咲きの品種はタネができないので花がら摘みは強いて行わなくてもよい。


【3】水やり

 庭植えは夏期に晴天が続き、ひどく乾燥している場合を除き必要ない。鉢植えは鉢土の表面が乾いたらたっぷり与える冬期は控えめに。


【4】肥料

 油かす、緩効性化成肥料を年に3~4回施す。ツツジは根が弱いので、少量を地表に置き肥の形で施すとよい。


【5】ふやし方

 挿し木でふやす。梅雨期に今年伸びた枝を10cm前後に切って水はけのよいさし床にさすと約1か月で発根してくる。
 落葉性のツツジは挿し木が困難なので実生でふやされている。秋に採種したタネを乾燥貯蔵しておき、3月から4月に水ごけ、ピートモスをまき床にしておく。


【6】病害虫

 秋にベニモンアオリンガが発生すると蕾が食害されて翌年花が咲かなくなる。9月から10月にMEP剤などの殺虫剤で防除する。ハダニ、グンバイムシ、ハマキムシなども発生する。ハダニは殺ダニ剤、グンバイムシ、ハマキムシはMEP剤などの殺虫剤で防除する。


【作成日:2008年11月7日】