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ヤマボウシ  Cornus kousa

概要

ヤマボウシ、シンボルツリー
  • 分 類 : 落葉高木
  • 科 名 : ミズキ科
  • 属 名 : ミズキ属
  • 原産地:本州~九州、朝鮮半島、中国
  • 樹 高 : 10~15m
  • 葉張り(樹冠の横幅) : 10~15m

※写真はヤマボウシ。初夏の光を浴びて咲く。白い花弁はじつは総苞。

特性

 近縁種のハナミズキは全国どこででも見られるほど普及しているが、わが国の山地に自生する本種はわずかに植えられている程度。これはサクラに続いて咲くハナミズキに比べ、花が5~6月と少し間をおいて開花することや花があでやかさに欠けること、品種が少ないことなどが理由からだろうか。

 花は先端がとがった端正な表情で樹冠を埋めるように咲き、うどんこ病が全くつかない。花後に結実した果実は8月下旬~9月にかけて赤く熟して食べられるなど、魅力的な長所も多い。


基本の剪定

ヤマボウシ、シンボルツリー

 放任しても自然に樹形が整うので、特に剪定は行わないが、狭い場所で育てる場合は、場所に合った大きさで楽しむ必要がある。

 ハナミズキと同じように枝を輪生状に発生させるので、低く仕立てたいときは目的の高さの輪生枝の上で切る。枝張りの制限については、樹冠の周囲の枝を切り取るが、切る枝はつけ根から切るようにする。


管理のポイント

【1】植えつけ、移植

 庭土が砂質や粘土質の土の場合は堆肥や腐葉土を少し多めに入れて、保水性、排水性のよい土にする。植えつけ場所は日当たりのよいところから午前中日が入るところがよい。特に‘ミス・サトミ‘や‘ベニフジ‘などのように紅花種は日当たりのよいところのほうが発色がよい。

 少し高めに植えつけ、根を乾かさないように根元に敷きわらなどのマルチングをすることがポイント。適期は2月から3月上旬または12月。


【2】肥料

 庭植えは普通の庭土であればあまり必要ないが、寒肥として油かすと骨粉を等量混合したものを根元に施すとよい。

 鉢植えは寒肥のほか、初夏と初秋に化成肥料などを施す。寒肥は固形の緩効性化成肥料や有機質肥料を置肥するのが簡単。


【3】ふやし方

 園芸品種はつぎ木でふやされる。ヤマボウシは実生でもふやせる。


【4】病害虫

 ほとんどみられない。


☆狭い庭やベランダでは鉢植えを楽しみたい

 ほとんどの品種が鉢植えで育つ。樹高1mぐらいまでは6号鉢で1.5~1.7mぐらいで10~12号鉢で十分育てられる。ただし、限られた用土の量なので十分肥培し、2~3年おきに植え替える。紅花の種類は十分日に当て、花の発色をよくする。

 また、大きなワイン樽を2つに切った大型コンテナなら2m内外の木が植えられるので、根元に横に広がる草花やユキヤナギ、コトネアスターなどをあしらうと立派なミニガーデンができる。