※写真はハナミズキ。4弁の花に見えるが、花弁に見えるのは総苞。花を包み保護する役割を持つ。花の中心は粒々の部分。
明治末期(1912年)当時の東京市長だった尾崎行雄がワシントンD.C.の親日家たちに3000本のサクラの苗木を贈ったところから、返礼として3年後の大正4年(1915年)にアメリカからやってきた。
北アメリカ東武原産のミズキ科ミズキ属の落葉高木で日本のヤマボウシに似ていたので、アメリカヤマボウシと名づけられた。その後、花が美しいミズキということから、ハナミズキと呼ばれるようになった。
放任すると4~10mの小高木となる。若木(10年生まで)のうちは中心の幹がまっすぐ伸びて円錐形になるが、成木になると樹冠が横に広がる。丈夫で育てやすく、鉢植えでも楽しめる。暖地でも美しい紅葉をする。
広い庭では特に必要なく、徒長枝や込み合う枝を間引く程度でよい。小さい庭で樹高を高くしたくない場合は幹を2m前後のところで切り、横枝を張らせる。
冬期の剪定は乱れた樹形を整え、ひとまわり小さくなるように、込み合った枝を間引き、伸びすぎた枝を切り戻す。太い枝を切るときは小枝を残し、そのすぐ上で切る。
日当たり水はけのよい肥沃な場所を好む。特に土質は選ばないが、砂質や粘土質の場合は腐植土や堆肥を多めに混入して土壌を改良して植えるとよい。普通の庭土なら、植え穴の底土に腐葉土2、3リットルと緩効性化成肥料一握り混ぜて植えつける。植え付け適期は11月中旬から12月中旬または1月から3月上旬。
庭植えはほとんど必要ないが、感想が続くときは、植え付け後2年以内の苗木には十分与える。
鉢植えは花が咲き終わるまで十分に与える。水切れさせると花が小さくなり、形が悪くなる。花後は、鉢土の表面が白くなり、乾いてきたのがはっきり分かるようになってから十分に与える。
寒肥を施していないときは、花後に化成肥料(N?P?K等量)を樹冠の下の全面に薄くばらまき、表土に混ぜ込む。
鉢植えは花後にお礼肥として、油かすと骨粉の玉肥、または大粒の緩効性化成肥料(N?P?K等量)を6号鉢で4~5個、8~10号鉢で6~7個を置き肥する。
つぎ木、挿し木、タネまきでふやす。
若木にはカミキリムシの幼虫が入ることがある。見つけ次第、殺虫剤を穴に詰めるなどして駆除する。
また、梅雨時、初秋にうどんこ病が見られるので、ミラネシン水溶剤などで防除する。