落葉樹林の山野に見られる。花は白く、5月~6月に新梢の枝先、葉腋、1~6輪垂れ下がって咲く。暗褐色の樹皮は滑らかで美しい。葉も小さく枝ぶりが繊細で観賞価値が高いため、広く利用されている。
枝先に緑白色のハスの花のようなものがつくことがあるが、これはエゴノネコアシと呼ばれるアブラムシの虫こぶなので、見つけ次第取り除く。園芸品種の「ピンクチャイム」は花が桃紅色で、庭木としてよく利用される。
エゴノキは、雑木風の自然な樹姿がよく、強い剪定はなるべく避けて、込みすぎたり、大きくなって邪魔な枝の間引き程度の整枝法がよい。整枝は落葉期に行う。伸びすぎて剪定せざるをえない場合は、その枝をなるべく元のほうで抜くように切る。枝立ち仕立てで利用されることも多いが、この場合はからみ枝を切り、主幹に対してほうき上になるように整枝するとよい。
落葉木の11月から4月(厳寒期の1月から2月は除く)が適期である。直接風の当たらない半日陰にに植えつける。やや湿り気のある腐植質に富む土を好むので、感想気味の土壌では腐葉土などをすき込んで植えつけるとよい。「ピンクチャイム」は成長がやや遅く、主幹が曲がりやすいので若木の間は支柱を立てておく。
庭植えは晴天が続き、ひどく乾燥している場合を除き必要ない。鉢植えは夏に乾燥させすぎると、早く落葉して樹勢を弱め、枝先を枯らすことになるので、水切れをさせないように気をつける。
特に園芸品種は若木から花つきがよいので、花後に肥料を施し、樹勢を弱めないように注意する。N-P-K=10-10-10の緩行性化成肥料を施す。
タネをとりまきするか、さし木、つぎ木で増やす。テネはビートモス、鹿沼土などをまき床にしてまくと翌春発芽する。園芸品種はつぎ木か挿し木でふやされる。挿し木は前年枝を長さ15cmぐらいにカットし、鹿沼土などにさす。
比較的少ないが、カイガラムシがついたりカミキリムシの幼虫(テッポウムシ)が入ることがあるので、見つけしだい薬剤で防除する。