美しい芝庭をつくるには、その地域の気候、、気温、土壌に適した種類の芝生を選ぶことが大切です。そして芝がうまく生長できる環境をつくり、手間をかけて管理することが必要となります。
暖地型芝が生育するのに適した温度は24~35℃、生育が停止するのは10℃以下です。日本では、関東より南の地域がこの適温に達しているので、コウライシバなどを使うとよいでしょう。
この種の芝は、夏の間に旺盛な成育をし、生育が停止する冬の間は休眠し、枯葉色になります。日本芝の種子は稔実性が低いので、種子で増やすことができず、匍匐茎で繁殖します。
寒地型芝の生育適温は10℃~24℃、生育が停止するのは5℃以下と25℃以上です。北海道や東北の一部がこれに該当する地域となるので、寒地型西欧芝を使うとよいでしょう。高温多湿の地域では生育が難しくなります。
芝生の生育に最も重要なのが日照です。もちろん一日中日が当たるのが理想ですが、特に午前中のやわらかい日光が5時間当たるということが重要になり、少なくとも半日以上は日照が必要となります。しかし、西日はできるだけ防ぎたいものです。
芝の芽が密生すると、美しい芝生になるのですが、日当たりが悪いと芽数が増えないので、どうしてもまばらな芝生になってしまいます。そのため植え込みの陰になる芝生は注意が必要です。
風通しもとても大切なことです。風通しが悪いと、どうしても病害虫が発生しやすくなります。風の通りをよくするように、植栽や塀などを工夫するとよいでしょう。
芝の生育を妨げるものに加湿があります。雨が降ると水がたまったり、水はけの悪い場所では芝の生育は難しくなります。排水をよくするために勾配をつけたり、雨水桝をつくったり、水はけのよい土を運び入れたりするなどの処理が大切です。
芝の根は20~30cmぐらいの深さまで伸びるので、少なくとも20cmの深さまで土を入れるようにします。また、砂やビートモス、バーミキューライトといった土壌改良剤を混ぜるだけども効果があります。芝を植えた後では、芝生面に傾斜をつけたり、地中に排水管を埋めたり、土の改良をしたりすることなどは手間がかかります。最初に十分手間をかけることが大切です。
日本芝は比較的踏圧に強いのですが、踏み方が激しいと葉や茎が擦り切れ、枯れてしまうこともあるので、よく利用する通路(物干し台の近くや物置への通路)では、あらかじめ敷き石や飛び石で通路を作るとよいでしょう。
頻繁に通る場所には前もって、肥料を施し、踏圧に耐えられるように芝生の再生力をつけてあげます。芝の痛みがひどく、再生しない場合は張り替えることをすすめます。
【作成日:2008年8月15日】