住宅の周囲に囲いをめぐらす目的は、防犯とプライバシーの保護を第一とします。
囲いを設計する際、建物や門まわりの様式および街並み景観との調和を配慮します。隣地境界に設置する囲いの場合は、隣地への日照や通風について配慮する。
囲いの種類は様々ありますが、一般的に和風の建物に向くものとして、竹垣や土塀などが挙げられ、洋風の建物と調和するものとして、コンクリートブロック塀・現場打ちコンクリート塀・フェンス・レンガ塀等が挙げられます。生垣は樹種を選択することにより和洋どちらにも合わせる事ができます。
コンクリートブロック塀・レンガ塀・土塀等には、天端の汚れを防ぐための笠木や泥汚れを防ぐ幅木という部分があり、これらの素材やパターンの選択により、様々な表情の変化を見せることができます。
囲いの高さは、視線を遮る目的としては160cm程度は必要です。プライバシーの保護は大切ですが、圧迫感が強すぎてもいけないので注意する必要があります。
コンクリートブロックを組積して形成する塀です。頑丈で重厚ですが、背が高すぎると圧迫感があります。
塀の高さは鉄筋で補強して2.2m以下としなければなりません。景観を考慮して、タイル、拭きつけ、塗り壁仕上げとすることが多いです。
また、コンクリートブロック自体に仕上げを施した化粧ブロックも多く用いられます。
現場打ちコンクリート塀は、現場において型枠に生コンクリートを流し込み、一体的に作り上げる塀のことです。強度が強く、型枠の加工により曲線の形状を自在に作ることができます。非常に高度な技術を要する、難しい塀です。
フェンスは一般的に金属や木材を加工して作られていて、風通しがよく見た目も軽快です。
金属製品として、アルミ、鉄、ステンレス製品があり、大部分はアルミ製品を使用します。軽量で耐久性に優れ加工が容易で、デザイン的にも価格的にも幅があるので選びやすいです。
フェンスの形式は、連続フェンス、組み込みフェンス、独立フェンスがあります。連続フェンスは、ブロック塀の上部に連続して設置するものです。組み込みフェンスは塀と組み合わせたもので、独立フェンスは独立基礎などを用いてフェンスを連続して設置するものです。
レンガは年度、砂、石灰を原料に焼成してつくられ、素朴な風合い、温かみがあることが最大の特徴です。
煉瓦の組積方法として小口積み、長手積み、これらを合わせたイギリス、フランス、オランダ積があります。
竹垣は竹を素材とした日本の伝統的な垣根の手法です。主に、マダケ、モウソウチク、クロチク等が用いられ、冬に収穫されたものを良質とします。
竹垣は和風の建物や門まわりに調和する囲いとして用いられるが、庭の中につくられることも多いです。
自然の竹ではなく、アルミ材や樹脂材などの、竹に似せて作った人工の素材を使ったものもあり、風合いは劣るが耐久性はあります。目的にあったものを選ぶことが大事です。
生垣は植物を植えて囲いとしたもので、やわらかい印象を与える囲いであり、緑が少なくなりつつある今日では重要な緑地で、自治体によっては、助成金を出すところもありますので、一度問い合わせてみるのもよいでしょう。
生垣に選ばれる種類として、●常緑性で葉の細かいもの、●刈り込みに耐えるもの、●丈夫なもの、●虫がつきにくいもの、●下枝の枯れにくいものなどの条件が挙げられます。
生垣の美しさを保つために剪定や刈り込み等の定期的なメンテナンスを行うことを留意しなければなりません。