建物の玄関と門を結ぶ通路をアプローチといいます。
アプローチの配置・設計の際、単独に設計を行うのではなく、門まわり・駐車場・庭との関係を重視します。円滑な動線を考え、景観の調和を配慮するといいでしょう。
アプローチで大切なことは頻繁に人が使用する通路であるため、歩きやすく作ることである。幅員を十分に取り、滑りにくい舗装・仕上げを行います。縦断勾配が15%以上のときは、階段を設置します。
幅員については、敷地全体の広さ、アプローチの長さとのバランスを考慮しますが、個人住宅の場合の幅員は70~120cm程度が望ましいでしょう。
門から玄関の間は、できるだけ距離を取り、奥行き感を出すことが大切です。門から玄関までまっすぐに見通せるよりも、植栽や灯籠を置くことで見え隠れさせるほうが、来客らに「向こうに何があるのだろう?」という期待感を持たせることができます。
また、意識の転換が図れるように、姿の美しい木や灯籠等をアプローチのカーブ部分やクランク部分に植えるとよいでしょう。
門から玄関まで一直線にならないよう動線に変化を。例えば、門の位置をずらしたり角度をつけると、歩く距離が長くなり、広く感じられます。また、長いアプローチの場合は単調さを避けられます。
生活導線となるアプローチには歩きやすい舗装を選び、表面は滑りにくい仕上げとします。
いずれの場合も、水がたまらないように雨水勾配をとります。素材の色、パターンについては建物の外壁、ポーチや門まわりに使用する材料と違和感のないものにすることが大事です。